華の金曜日の次の日は休日出勤のdaisen(@kiteretu1101)です。週休二日(土曜日は休みとは言っていない
プレミアムフライデーという制度をご存知でしょうか?
政府が消費を促進するために毎月の最終金曜日の仕事を3時半で終わらせて買い物したり旅行にいこう!というキャンペーンです。
いいキャンペーンじゃん!
と最初は思いました。
でもよーく考えてみたらなんかおかしいな、と思ったんですよ。
自分がプレミアムフライデーにツッコミを入れたいのは二点です。
- プレミアムフライデーは定着するの?ほんとに対応できるの?
- そもそもプレミアムフライデーを作るなら労働時間や有給取得率をあげるべきじゃないの?
というわけで今回は社会人の味方?であろうプレミアムフライデーについて意識”他界”系サラリーマンがツッコミを入れようと思います。
そもそもプレミアムフライデーって何?

ちょっとまってよアンタ。そもそもさっきから書いてる”プレミアムフライデー”ってなんなのさ?
という人のためにカンタンにまとめてみました。
プレミアムフライデーとは、政府および経団連を中心とした経済界が提唱、推進する、毎月末金曜日に普段よりも豊かな生活を推奨する個人消費喚起キャンペーン。午後3時に仕事を終えることを奨励する働き方改革とも連携し、給与支給日直後に該当しやすい月末金曜日には、夕方を買い物や旅行などに充てることを推奨している。2017年2月24日より実施。
一部引用:ウィキペディア~プレミアムフライデー
つまり「給料日の出る金曜日は早く会社出て遊ぼうね!(意訳」
ってことですね。お給料の入る月末の金曜日に早く仕事を終わることで買い物もできるし、そこから旅行にいったりできるので消費促進できるやん!って話ですね。
さらにプレミアムフライデーを対象にしたサービスや商品を発売するなどの動きも出ています。
例えば15時~18時までの間は商品が安く買える、みたいなサービスです。
お給料の出る日はさっさと仕事を終わってみんなで買い物したり遊ぼうよ!お得なサービスもあるよ!っていうのがプレミアムフライデーです。
お!結構画期的なキャンペーンじゃん!
※ちなみに
プレミアムフライデーは本当に定着するのか?

確かにパッと見はとてもいいキャンペーンだと思います。
だがしかしッ!
実際に導入できるのか?といわれたら正直微妙です。
実際プレミアムフライデーには現状2000社ほど「賛同」はしてます(導入するとは言っていない
2月24日から始まりますが、自分が働いてる会社ではプレミアムフライデーのプの字も出てきません。
おーい弊社~?弊社どうした~?あれ~弊社~?聞いてる~?
実際に働いていてなんでプレミアムフライデーの導入が厳しいのかを考えてみました。
導入しても客(取引先)が対応できない
自分は建材業界で働いてるんですが、もしプレミアムフライデーが導入されたとしたら現場が混乱すると予測します。
特に工事現場なんかタダでさえ工期が短いし、コロコロ使う製品が変わったりすることがあります。
そんなときトラブルがあっても「プレミアムフライデーなので今日は終わってます」とは中々いえません。
業界に寄ってはまちまちかもしれませんが、いきなり(ではないんだけど)プレミアムフライデーを導入したら多分…っていうか絶対現場は混乱します。
売上が落ちるかもという恐怖
もしプレミアムフライデーが導入されたとしたらノルマがある営業からしたらたまったもんじゃありません。
時間が中途半端になった分営業活動も少なくなるので売上が落ちるのでは?という恐怖に陥ってしまいます。
ぶっちゃけプレミアムフライデーの時間でも影響がない営業をするのが一番ですが、売上を上げようとしてプレミアムフライデーの間に休日出勤する人も出てくる可能があります。
(休日出勤しないといけないサラリーマンもいるくらいですから…)
プレミアムフライデーの恩恵が請けれる業種が限られている?
あと消費を促すために、というならサービス業や百貨店、旅行会社なんかのBtoC企業は休んでられません。
プレミアムフライデーはまさに稼ぎ時です。そこで働いてる人はどうなるんだ?という話です。
やるとしたらシフトにプレミアムフライデー分を考慮するという対策が考えられますが、シフトを組む側からしたら負担が掛かってしまいます。
(それをやるのが上司の務めだろう!というツッコミ)
そもそも多くの企業がプレミアムフライデーを知らない
そもそも論として企業の多くがプレミアムフライデーを知らないのが問題です。
調査したわけじゃあ無いんですが、職場の空気感的にも知らない人がほとんどなんじゃあないかなぁと。
大企業なんかはプレミアムフライデーの存在を知っていると思いますが、その他大勢の中小企業はプレミアムフライデー?なにそれ?のレベルだと思います。
知っていたとしても「ふーん。プレミアムフライデーってのがあるんだね。」ぐらいの空気感でしょう。
導入する?って言われても中小企業の多くは「したところでどうなる。導入して売上はどうなるんだ?」ってな感じになるでしょう。
と、ちょっとあら捜しな部分もありましたが、こうした点から実際プレミアムフライデーは定着するのか?といわれたらできんことは無いけどキツイと思います。
というか仕入先や”お客様”がプレミアムフライデーに対応できない限りぶっちゃけ無理臭い。うん。
プレミアムフライデーよりも先にやることがあるだろう
次に二つ目のポイント。
正直プレミアムフライデーと聞いて言いたいことがありました。
ちょっと声大きくするからね。気をつけてね。
プレミアムフライデーよりも先に!!!!
有休取得率上げて!!!!!
残業時間を減らして!!!!
社会人の自由な時間を増やせよ!!!!!!

あぁ~すっきりした。
本音を言うとね、
「プレミアムフライデーを掲げる暇と労力と予算があったら
有休取得率や残業時間や労働時間の問題を解決しろよ」
って思うんですよ。
プレミアムフライデーよりも有休取得率を上げたほうがいい
社会人は休めない?~社会人の休日は本当に少ないのか?という記事を書いた時に調べたんですが、
日本の有休取得率は世界レベルで下から数えたほうが早い順位です。

海外とくらべると祝日が多いので休みは多いんですが、それでも有休取得率が低いせいで世界でみるとそんなに休んでいないのが現実です。
プレミアムフライデーは月末の金曜日は15時半で終わろう、というキャンペーンです。
でもそもそも金曜日に有休を取ったほうがよっぽど有意義だと思いませんか?
有休取得率を10%上げるだけでも消費の促進になりますよ絶対。
何が2.5休日だバカヤロー。それよりも有給取らせろよ
プレミアムフライデーのHPを見るとね、2.5日旅を楽しもう!ってなこと書いてるんですよ。
な~にが2.5日だよバカヤロー!
そもそも3時半なんてすでに一日の半分過ぎてんじゃあねーかよ!
”2.5日”って言うんだったら12時で会社終わらせろよ!
ってかそんな中途半端に終わるんだったらいっそ休みにしろよ!
…失礼。ちょっと感情的になってしまいました。
よく考えたらプレミアムフライデーを実施するなら月末金曜は有休を取得しよう!ってキャンペーンの方がよくないですか?
もし有休取得率が9割超えているんだったら別ですけどね。そんなキャンペーン立てるなら有休取得率を上げてもっと社会人の自由な時間を作ったほうがよっぽど有意義だと思います…思いませんか?
残業時間を減らして定時で変えるだけでも充分消費できる
有休取得率のことを話しましたが、そもそも仕事終わりの消費活動を促進させるなら残業時間を減らしたほうがいいですよ絶対。
イマドキの新入社員のほとんどは残業せずに定時で帰りたいのが本音です!という記事で残業時間のことについて調べました。
調べてみると社会人の平均残業時間は36時間ほどでした。

※厚生労働省の調査では平均10時間、転職サイトの調査では47時間と結構まばらになってました。
平均40時間として、毎日2時間残業してるわけですね。定時が5時半だとしたら退社するのは大体7時半くらいですね。
そうだよ。定時で帰れるようにしたらちゃんと時間があるんですよ!
会社によって違いますけど、基本5時~6時に退社できたら呑みにいけるし買い物にいけるし旅行もその日に移動出来ますよ。
わざわざ月末の、しかも定時から2~3時間早めたキャンペーンするくらいならみんなが定時で毎日帰れるようにしたらそっちも方が良くないですか?
プレミアムフライデーは机上の空論?それよりも先に労働問題を解決してください

なんか途中からプレミアムフライデーの愚痴になってしまいました。申し訳ありません。
プレミアムフライデーという取り組みは賛成です。労働時間が懸念される中、労働時間を減らしてもっと消費活動を活発にしよう!というのは大賛成。
でも結局プレミアムフライデーは机上の空論だと思うんです。経団連のお偉いさんがどういった経緯で決めたのかはわかりませんが…
プレミアムフライデーを実施するよりもまずは労働時間や有休取得率の問題を解決するほうがよっぽど国のためになると思います。
実際過労死や自殺といった人の命に関わる問題が起きてるんですから。消費を促すよりも人の命や健康を救うような活動をしたほうが先決です。
極論ですがプレミアムフライデーを実施するなら労働基準法を守らないと罰するぞ!くらいのキャンペーンをしてもらわないと多分プレミアムフライデーは机上の空論のままで終わってしまうと思います。
今後どうなるかはわかりませんが、政府が働き方改革!というならまず改革の前に北斗の拳の如く荒れた無法地帯(ブラック企業)をなんとかしてください。
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それではみなさんいい夢を(締めの言葉