力よりも有給がほしいdaisen(@kiteretu1101)です。
合気道をやってると言うと時たま帰ってくる質問
「合気道って強いの?」
武道をやってるというとイメージなのかわかりませんが、なにかしら「強い」イメージを持たれることが多いです。
血気盛んな男子諸君はどの超人がつよいだったり、どのスタンドが最強だったり、なにかしら強さをもとめる本能があると思います。
格闘漫画の「刃牙」なんかでもどの格闘技が最強かッッ!?みたいな議論がたまにあると思います。
合気道を5年(一応黒帯です)くらいやってみてた感想はぶっちゃけると
「強くもないし弱くもない」
というか本音をいうと
「強さを比べること自体無意味」
です。自分が合気道を好きになったのもこんな考えがあってこそなんですが、合気道って他の武道と違うとこってあんまり強さそのものを求めてるわけではないところです。
精神面の鍛錬が強い、といったらいいんでしょうか。
そもそも合気道には試合も基本的にはないので、争いとか勝つとか負けるとかそういう概念もありません。
だから強いかどうか、という質問に答えるのは結構悩みます。
そもそも強さってなにさ?と考えだしたら哲学の領域に入っちゃいます。
誰でもすぐに簡単に強くなれるたった一つの方法
とあるインタビューに書いてあったのですが…
どんなに武道を極めても結局は拳銃一つで負けてしまうものだ。
という発言はとても興味深いものでした。
漫画の世界なら別ですが、たしかにどんな武道の達人であったり、ボブ・サップのような化物みたいな人間でも適当に拳銃やマシンガンをぶっ放したらひとたまりもありません。
悲しいかな、どれだけ体を鍛えても、幾度も技を磨いても、拳銃を持った素人には基本的に勝ち目はありません。
そりゃそうだ。どんな人間でも心臓や頭を撃ち抜かれて生きている人間なんかほとんどいません。それこそ核ミサイルなんか打ち込まれた日なんかもうひとたまりもありません。
漫画の世界ですけど北斗の拳でも最強と言われたトキは死の灰でやられてしまいます。そんなもんです。
というわけで「つよくなるにはどうしたらいいですか?」という質問があったら迷わず
「アメリカで拳銃を買って練習すること」
と答えます。拳銃さえあればヤンキーも一発です。いじめられっ子もだれもいじめなくなるでしょう。おお!拳銃一つで平和になるではありませんか!ピースフル!
強さって何?~そんなに強くなってどうするの?~
なんだよ!ただの屁理屈じゃあないか!
とつっこみを食らいそうですが、真面目も真面目、大真面目です。
もしいじめられている子がいたら迷わず拳銃なりナイフを持ちましょう。
そうするだけで他の人より数倍も簡単に強くなれます。なぜなら相手を簡単に壊すことができるからです。これほど効率的に簡単に強くなる方法は中々ありません。
そんな武器を使うなんておかしいよ!という方。
合気道だけでなく、柔道や空手を習って強くなりたい!と思う人や子供は武道でたくましくなってほしいとおもう親御さんも多いと思います。
でも武道で強くなるってのは相当時間がかかります。
合気道を5年もやりましたが、ようやく初心者の壁を乗り越えつつあるなぁ、というのが正直な感想です。ぶっちゃけ先が見えません。
柔道や空手でも合気道よりかは早く実践的に使えると思いますが、それでも時間がかかります。
というか純粋に強くなるなら筋肉を鍛えてボクシングなり「相手を壊す」技術を磨くのが手っ取り早いと思います。強くなるなら、の話ですが。
やっぱり筋肉は正義です。適当に筋肉をつけるだけでも全然違います(自信もつくし、体力も上がる)
だた最近思うのが
「そんなに強くなってどうするんだ?」
というのが率直な意見です。
フィクションの世界みたいに「俺は守るべきもののために強くなる!」だったり「より強さを求め最強となる!」みたいな展開、あるじゃあないですか。
ぶっちゃけ「で、それで強くなってどうするの?」という感じ。
現実世界でもそうですけど、強くなったところでお金とかが無いと生きていけません。強さがあってもお金が無いとほぼ無意味です。(奪うなら別にして…)
親御さん、武道のお稽古よりもお金を一生稼げる稼ぎ方を勉強したほうが子供のためにもなりますよ。
愛こそがすべて~合気道は「愛の武道」~
自分は合気道は「強くも無いし弱くもない」と書きました。
ただはっきりと言えるのは合気道が「すごい」のは確かです。
正直強いとかカッコイイとか賢いとかそういう次元の問題じゃあ語れません。
なにがすごいか、それは合気道が「愛の武道」だからです。
なんじゃそりゃ!ふざけてんのか!とまたまたツッコミがきそうですが、これも大真面目。なんてったて合気道の「合」は「愛」ですからね。(どういうこっちゃ)
合気道の達人と言われた塩田剛三はこのような名言を残しました。
「合気道の一番強い技は何ですか?」
塩田「それは自分を殺しに来た相手と友達になることさ」
すごいですね。普通自分を殺しにくる相手と友達になれるでしょうか?
これはよっぽど相手に対してある種の愛情がないと無理です。他の武道なら殺しに来た相手をどうにかする、という発想ですが、合気道は全く別のベクトルを向かっています。
上で書いたように合気道て「強いかどうか」というのはあんまり感心はありません。
ポイントは『如何にして相手と同化するか」。対立するのではなく、相手と一体となって技を生み出す、という哲学があります。
だから相手と比べること自体が違うんですよ。
そんなわけで合気道は強いとか実践で使えるか、というテーマ自体、無意味なんです。
誰とでも友達になるという本当の強さ
合気道は強いのか?という質問に改めて答えると、
「だれとでも友達になれる」
と答えます。それが強いかどうかはわかりませんが、僕はすごいと思います。
塩田剛三の名言をもう一個
「勝つとか負けるとかは、じつにくだらないことです。一個の地球の上に住む人間同士で争うなんて馬鹿げています」
和をもって尊しとなす、じゃあないですが、武道の強さとはまさにこのことを言うのではないでしょうか。
合気道ってほんといいもんですねぇ~
みなさんも合気道、はじめてみませんか?
http://wating-for-1.net/wp/aikido/
それではみなさんいい夢を(締めの言葉