合気道暦7年、黒帯のdaisenです。
合気道で調べるとよく
「合気道はヤラセだ!」「合気道ってうさんくさそう」「気の力ってなんだよwwwオカルトかよwww」というコメントを見かけます。
自分も合気道を数年やってて思いますが、合気道ってうさんくさいし、オカルトチックだし、よくわかんない武道です。
だって合気道を作った人が「合気道とは宇宙と一体になる」っていうくらいですもん。あ、なんかヤバイ宗教だ…と稽古をし始めたときに思いました(ゴメンナサイ
今回は合気道はなぜうさんくさいと思われるのか?合気道は本当にヤラセなのか?という点について、合気道暦7年の黒帯がお答えします。
合気道って何?という人は【武道】新しい趣味を始めるなら合気道!社会人に絶対オススメしたい理由とは?という記事を御覧ください。
そもそも合気道は胡散臭い武道である
まず合気道という武道はうさんくさいです。こんなこと言ったら怒られそうですが・・・
合気道の開祖、植芝大先生も「合気道とは森羅万象、宇宙の力と一体になり宇宙の心と同化することである(意訳)」とおっしゃられてます。
宇宙の力・・・?一体となる・・・?
なんか怪しいツボを買わされそうな感じですね(笑)
でもお稽古中は大先生のおっしゃられるように、宇宙の力といった概念が重要になります。
こんな感じで合気道というのは言ってしまえば(失礼を承知で)うさんくさい考えが根底にあるんですよ。
そう考えると空手や柔道といった武術とはちょっと違うんですね。
合気道のルーツは神道にあり~うさんくさいから合気道である
宇宙云々というキーワードが出てくるのは合気道のルーツが中国太古の思想や日本の神道の考え方が根底にあるからです。
大先生も合気道を開かれる前にこういった思想を学んだからと言う理由もあります。
そりゃあ一般の人からしたら仏教や神道の思想なんか良くわからないですよね。
宇宙の力と一体になるって言われてもさっぱりだと思います。
だからこそ合気道は奥深いんですよ。むしろうさんくさいほうが合気道的なんです。
合気道は動く禅とも呼ばれるように、精神的・概念的・形而上な武道なんです。うさんくさくて当然です。
なぜ合気道はヤラセっぽく見えるのか?
じゃあなんで合気道ってヤラセっぽく見えるかというと、合気道はうさんくさいからです。例えるなら占い師がズバッと未来を指摘するようなものです。すごいんだけどなんか信用できないですよね。
合気道はうさんくさいんだ!って思うと合気道の技がヤラセっぽく見えるのもなんとなくわかりますよね?
柔道や空手と違って合気道は概念や精神的な要素が強く、技も正直わかりづらいんですよ。
説明しろ!といわれても動きを説明するだけで技の本質を教えるのはかなり難しいです。
合気道は非科学的な武道である
一応合気道の技は科学的に見れば分析はできます。関節の使い方や筋肉の反応といった部分で技を繰り出す感じです。
でも合気道の技って科学の範疇をこえているんですよ。
合気道の技を体感した人ならわかると思いますが、説明のつかない、まるでジョジョの波紋・ハンターハンターの念のような得体のしれないパワーを感じるはずです。
なので正直合気道の力をうまく説明するのって難しいです。開祖が宇宙の力を使えとおっしゃるくらいですから、実際開祖が書かれた本も内容は難しいです。授業だったら開始2分で熟睡するレベルです。
なので合気道は説明できるとかそんな次元じゃあないんです。だから合気道を知らないひとから見たら超常現象がおきているのと同じ、ヤラセっぽく見せるのも仕方ありません。
インチキだ!と思えばインチキです。合気道ってそういう武道です。
合気道は強さという概念がない~戦わない為に稽古をする
合気道は強いのか?実戦でも使えるのか?という質問を見かけますが、合気道は強さという概念がありません。
http://wating-for-1.net/wp/aikido-is-strong/
というかいかにして戦わないようにするかを考える武道です。
宇宙の力と一体化するというくらいですから、そもそも誰よりも強くなるとかそういった考えはありません。
じゃあなんで稽古をして技をかけるかというと、技を通して合気道の本質に近づくためです。
そして合気道の目的は森羅万象全てと一体化し、真の和に到達することです。だから誰より強いとかっていうちっぽけな考えなんて越えてるんですよ。
決して技を使って相手をどうこうしようというためにやってるわけではありません。
もっと言えば強さを求めるということは戦うということが前提にあります。
戦うということはどちらかが負けるということ。昔の武道は負け=死です。
ならば戦わずに済む方法を考えたほうがいいじゃないか、というのが合気道の考え方です。宇宙はたった一つ。比べるとかそういう次元の話ではありません。みんな平和に、人類みな兄弟!
http://wating-for-1.net/wp/aikido-mental/
合気道は理解できるものではない
合気道を続けてわかったことは合気道は理解しようとしてはいけないってことです。というか合気道の本質は理解の範疇をこえてます。
技のやり方などは目で見て動きを理解しますが、ある程度稽古を続けると次のステップにいく必要があります。まさに合気道の本質である宇宙の力、合気の真髄を理解しないとなぁ…と思いますね。
合気道の本質は身体と心で感じること。
ジョジョの奇妙な冒険のキャラクターの台詞を借りるなら「合気道は心で理解できたッ!」というのが正しいですね。
実際お稽古でも師範の説明を頭で理解しようとすると身体が止まります。
あれ?どうやって動くんだ?足を動かして・・・手をこうして・・・ああややこしい!
ってな感じでぐちゃぐちゃになっちゃいます。
でもあるとき出来なかった技が急にできるようになることがあるんですよ。頭で考えてないのに体が勝手に対応するんですね。
もちろん頭で考えて租借することもしますが、大抵は考えるとうまくいきません。勝手に身体が対応するようになるんです。
こう文章で伝えるのが難しいんですが・・・ま、合気道の本質ってそういうものだと思います。
まとめ:合気道はうさんくさいからいいのである
合気道はうさんくさい武道です。・・・といったら怒られそうですが、合気道の本質ってそういうもんだと思います。
うさんくさいからこそ奥が深い武道です。ちょっと7年間合気道をしただけではおおよそ合気道の本質なんかわかりっこありません。ようやく玄関がみえてきたレベルです。
もし手っ取りばやく強くなりたいのであれば筋トレしたりボクシングを習ったほうが効率的です。
それを踏まえたうえで面白いと思ったらきっと合気道にはまるはずですよ。
それでは皆さんいい夢を(締めの言葉