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【麻雀本レビュー】『鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム』

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今回は第14代天鳳位”お知らせ”さんの麻雀戦術本『鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム』をレビューします。

この戦術本を一言で表すなら「濃い」です。

とにかく内容がぎっしり詰まってるんです。しかもコラムなどは一切なし!

例えるならぎっちぎちに文章でつまった東大の参考本のようなもの。麻雀本なのにほとんどが文章で埋め尽くされています笑。

個人的には真面目に読むと眠くなると言われる現代麻雀技術論より眠くなるんじゃあないか?と思うほどの高度な戦術がたっぷり書かれています。

内容は非常に濃いため上級者向けの戦術本となっています。

天鳳位が書かれた本ですが、内容はルール関係なくすべての麻雀に対応しています。

天鳳鳳凰卓で伸び悩んでいる人やフリーで稼ぎたい人、麻雀プロの方にもにぜひ読んでもらいたい一冊。

史上最高の麻雀戦術本といっても過言ではありません!強くなりたい人は必見ですよ!

学べる内容 序盤の手組み・守備(ベタオリ)・鳴き読みなど
レベル 上級者(天鳳8段以上のレベル)
おすすめな人 上級者の人で一歩抜きん出た麻雀を身に着けたい人
総合評価

本の内容:月間1000半荘!天鳳鬼打ち勢が教える麻雀戦術本

著者の『お知らせ』さんは天鳳鬼打ち(たくさん半荘を打つこと)勢として有名なプレイヤーです。

どれだけ打っているかといいますと・・

 天鳳歴四人打ち約3,600時間、三人打ち約6,000時間。
 2018年6月四麻鳳凰卓東南戦1041半荘(プレイ時間456時間)。
 2017年4月三麻鳳凰卓東南戦1444半荘(特上卓を含むプレイ時間368時間)。

月間1000半荘以上・・・?うわぁ変態だぁ・・・(誉め言葉

これ見たとき麻雀マンガの『鉄鳴きの麒麟児』の主人公の元ネタかな?と思いました。妻子持ちだったらばっちりですね(笑)。

そんな鬼打ち天鳳位の戦術本です。

本の内容は以下の通り。

PART1 序盤の手組
PART2 牌の危険度
PART3 ベタオリ判断
PART4 副露読み
PART5 点数状況判断
PART6 作業の前倒し

各パートの初めに問題が提示され、お知らせさんならどう考えてどう打つか?といった内容で進みます。

先ほど内容が濃いといいましたが、すべてのページにおいて文章がぎっしり詰まっています(笑)。

さすが月1000半荘を打っただけあってどの項目も「ここまで深く考えているのか!」といった内容がびっしりです。

ざっと読んだ感想は小林プロのごとく、『自分のシステムを構築し、忠実に守るというスタイル』でしょうか。

内容も中級者は知ってて当たり前、という前提で書かれているので上級者向けの内容となっています。

天鳳鳳凰卓の人でも参考になる内容ばかりですね!

読みどころ:答えを覚えるのではなく答えを導くシステムを構築せよ

この本は戦術を学ぶ、というより『思考を学ぶ』ことでしょう。

戦術本によくある「Aの場合はB」という書き方ではなく、「Aの場合はBというシステム(考え方)を使う」という書き方がほとんどです。

問題も頭を使って考えさせる内容ばかりです。

一例を挙げると・・・

問:上記の手牌はブロックが足りていますがどのような基準によってどの牌を切りますか?(3順目 ドラ發)

問:上記の手牌で安牌がない状態です。手牌のみでベタオリする場合どのような切り順になるか?5順分上げてください。

どうでしょう?なかなか他の戦術本では見られない内容ですよね笑。

一応答えに対する正解は書かれていますが、なぜそのような正解に至ったか?というプロセスの部分に力を入れています。

そのため文章量もかなり多く、理解するのにはかなりの時間と労力を要します。

ベタオリの項目だけでも『両面待ち以外でどの愚形にあたるか、切り順とカウンティングを駆使してベタオリしましょう(意訳』と内容が濃いんです。

上級者ならベタオリぐらいわかってるよ!と思いがちですが、この本を読めば確実に引き出しは増えますね。

ベタオリ以外にも手組や副露読みでも同様です。

真正面から読むのは危険!気になる項目のお知らせシステムから読み始めよう

この本はとにかく「濃い」ため真正面から挑むと消化不良を起こします笑

ぶっちゃけ一気に読み進めても正直アウトプットできないくらい濃いんですよ。ホント冗談じゃなくて。

幸いトピックス事にお知らせシステムのまとめが書かれているのでまずはそこだけ読み流すことをオススメします。

ただまとめだけではお知らせシステムを100%理解できないので、気になった部分から詳しく読み進めていくという流れが勉強しやすいです。

例えばベタオリが苦手ならベタオリの章だけじっくり読む、といった使い方です。

自分はパート一つ読み終えるだけでもかなり疲れました(笑)。

逆に本の内容がすらすら理解できる人は相当打てる人だと思います。まずはつまみ食い程度でいいので軽い気持ちで読んでみることをオススメします。

戦術本の限界を超えた~お知らせさんの強さが理解できる一冊

正直申し上げますと、最近戦術本が出版されるたびに「もう書くことないんじゃないの?」って思ってました。

そんなことはありませんでした(笑)。

お知らせさんの本を読んで「麻雀の戦術ってここまで深く書けるんだな」・・・とびっくりしましたよ。

序盤の手組やベタオリもここまで考えて打っているのか・・・とため息がでるレベルです。

そりゃあこれだけの数(月1000半荘以上)をこれだけ理詰めして考えて打ったら強くなるよね~と納得しました。

ちなみにご本人に直接お話を伺ったときは「戦術をアウトプットするのはかなりの時間がかかった」とおっしゃられていました。

もっとたくさん麻雀を勉強したいという麻雀オタクならお知らせ本はあなたの希望に答えてくれますよ笑。

PART6 作業の前倒しの項目は麻雀を学び尽くしたぜ・・という人でも参考になりますよ!ぜひ読んでみてください!

まとめ:天鳳位になりたい天鳳民は必見!麻雀が強くなるエッセンスがここにある

鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム 表紙

というわけでお知らせさんの戦術本でした。

読んでみて思ったのは・・・やっぱ天鳳位はつえーわ(笑)

こんだけ深く麻雀を考えれたら強いに決まってる(笑)。

この本の内容を理解して実践に持っていくには大変です。

ですが少しでも活用できればレベルは飛躍的に高まること間違いなしです。

上級者・・・天鳳鳳凰卓で成績が伸びやなんでいる人はぜひこの本を読んでみてください。雀力アップ間違いなしですよ!


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