ドラムといえばロックやメタルバンドが激しくビートを刻む!というイメージがあります。
一方ジャズというと、なんかしっとりしてて地味じゃない?って思ってませんか?
そんなことはありません!映画セッションのようにジャズドラムも激しく最高にカッコイイ曲もあるんですよ。
というわけで今回はジャズ好きの筆者がオススメする有名ジャズドラマーの名曲名盤を紹介します。
モダンジャズ時代からフュージョン時代まで幅広く紹介。興味がある方は是非聞いてみてください。
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オススメジャズドラマー①アートブレイキー
下町親父のジャズドラマー。モダンジャズではおなじみの超有名なアーティストですね。
デビュー当初はピアニスト志望だったらしいのですが、ジャズバーのボスから「てめぇはタイコでも叩いてな!」と言われてしぶしぶドラマーに転職。そしたらみるみる腕を上げて天職についちゃいました!という異色のキャリアを持つジャズマンであります。
「ナイアガラロール」と呼ばれる力強く、そして独特のドラミングは多くのジャズファンを熱狂させました。
ちなみにアートブレイキーは親日家としても有名でして、昔トラブルで旅費が無かったとき、現地の日本人の人たちに助けられたエピソードがあったそうです。
来日時は当時の日本人ジャズドラマーたちと日夜バトルを繰り広げられていたとか。
ジャズドラムの名曲:チュニジアの夜
ジャズスタンダードとして有名なチュニジアの夜から。
アートブレイキーといえば代表曲はモーニンなんですが、ドラムのかっこよさで言えばこのチュニジアの夜のプレイだと思います。
前半と中盤のドラム・ソロのプレイを聞いてみてください。まるでロック?と思うほどのエネルギーにあふれた演奏じゃないですか!
初めてこれを聞いたときに「ジャズドラムってすげー!」と感動しました。チュニジアの夜というとタイトルどおりシックな曲なんですが、さすが下町親父!
アートブレイキーのドラムの真髄が味わえる一曲です。
オススメジャズドラマー②エルヴィン・ジョーンズ
モダンジャズを代表するアーティスト。アートブレイキーと並び多くのアーティストに影響を与えた天才です。
ちなみに「ローリングストーン誌が選ぶ史上最も偉大な100人のドラマー」第23位だそうな。
サックス奏者ジョンコルトレーンのクァルテットに参加し、その才能を世に知らしめました。さすが黄金のカルテットと呼ばれるだけあって完成度も凄いです。
彼のスタイルもパワフル&ダイナミックなドラミングが特徴。でもグルーヴ感があってついノレる音を表現します。
オススメジャズドラムの名曲:至上の愛/ジョン・コルトレーン
マイ・フェイバリット・シングスでおなじみのモダンジャズを代表するサックス奏者、ジョン・コルトレーンより。
ジョン・コルトレーン最高傑作(個人の感想)であり、ジャズというかプログレシブロックばりのコンセプトアルバムです。
メンバーも当時最高のメンツをそろえており、エルヴィンもドラムとして参加しました。
聴き所はPart 3 : Pursuance(追求)の冒頭のドラム・ソロ。アルバム全体を通して完成度がすごいんですが、ここのドラム・ソロも凄い。力強い音が響くんですよ。最高にカッコイイですね!
正直言うと筆者はこの曲でエルヴィンジョーンズにベタぼれしました。ジョンコルトレーンの至上の愛は筆者一番の名曲でもあります。
オススメジャズドラマー③ケニー・クラーク
MJQ(モダン・ジャズ・クァルテット)のドラムで有名なモダンジャズを先駆したアーティスト。
同時期に活躍したアートブレイキーとともに多くのドラマーに影響を与えた人です。
ジャズではおなじみの”ビ・バップ”のスタイルを確立し、ビバップまらモダンジャズとジャズの歴史を作り上げました。
モダンドラミングの開祖を言われるだけあって、多くのジャズドラマーのお手本となりました。
オススメジャズドラムの名曲:ボヘミア・アフター・ダーク
ケニークラークといえばこのアルバム(だと思います)。リーダー作ですが、新人のアルトサックス奏者キャノンボール・アダレイの方が話題になっちゃうというね。
派手なドラムじゃあないんですが、当時のジャズらしい渋い空気が伝わって来ます。
影で叩くケニー・クラークのドラム、よく聞くと結構跳ね上がってて面白いんですよ。ジャズらしい、渋くてアダルトな気分に浸れる名曲です。
オススメジャズドラマー④バディ・リッチ
ジャズ界ではとりわけテクニックに自信のある人が多いんですが、その中でもひときわ異才を放ったのがバディ・リッチでしょう。
ぶっちゃけ超人といっても過言では無いと思います。1歳半でその片鱗をみせ、11歳でバンドリーダーを務めるほどの才能を見せびらかしました。
鬼のようにメチャクチャ早く、かつ力強く叩けるのにグルーヴ感を損なわずに全体をまとめきるというさらっと凄いことをやってのけちゃいます。
さらに歳をとっても技術は衰えません。ほんとに爺さんか?と疑うレベルの激しいリズムを叩き込みます。
動画を見たらわかりますが、まぁ職人気質といいますか、プロ意識が最強に高い人だったそうです。病気なんか気にしない、失神するまでプレイする様は鬼のレベルですね。
オススメジャズドラムの名曲:Channel one suite
ライブ盤から一曲。全部で24分という曲なんですが、バディ・リッチの人外さを理解するには一番だと思います。
初っ端から飛ばすバディ・リッチのドラミング、このときはだいぶ高齢だったと思うんですが・・・そこんじょらの若手ドラマーよりも激しく叩いてますね笑。
気迫の24分間を是非お楽しみください。
オススメジャズドラマー⑤スティーブ・ガット
御顔が三國錬太郎に似てる?ジャズドラム界の神として親しまれてるアーティストです。
ジャズドラマーの中でも特にテクニックが磨かれており、多くのライブやバックミュージシャンとして活動しています。
個人的に「ジャズ・フュージョン最高のドラマー」と呼んでもいいのですが、その範疇に収まり切れないほどの実力を持ったドラマーだと思います。
モザンピークと呼ばれる(国じゃないよ)独特の演奏方法は現役のドラマーがみたら「え・・・なにこれ・・・」引くレベルらしいです。
オススメジャズドラムの名曲:スペイン-ライブ・アンダーザ・スカイより
スティーブ・ガットの凄さがわかるのがこのライブ。アル・ジャロウをボーカルに迎えたスペインです。(ジョー・サンプルやレニーカストロなどなど、今見たら凄い豪華なメンツだなぁ・・・)
見所は中盤のドラム・ソロ。モザンピークを遺憾なく発揮する姿は最高にカッコイイですね!個人的に最高のライブだと思ってます。
ジャズドラムの技術はよくわかってないんですけど、同業者曰く「これを当たり前のように笑顔で叩けるのはおかしい」そうです。タダでさえ技術的に難しいのに、最高のグルーブ間を出しながら叩いているのを見るとホントかぁ?と疑っちゃいました(ゴメンネ
ドラムの心地いい、耳から頭にスコンと響く音がいいですね!ドラムソロだけでもご飯3杯分はいけるので是非聞いてみてください!
オススメジャズドラマー⑥オマー・ハキム
厳密には”ジャズ”ドラマーじゃないんですが、多くのジャズ・フュージョンバンドに参加しているアーティストです。
キレッキレのスネアドラムが最高に気持ちが良いんですよね。
このキレッキレさがまたフュージョンと絶妙に合うんですよ。なんでしょうかこの旨さは・・・たとえるならコーラのような爽快感ですね(なんじゃそりゃ
オススメジャズドラムの名曲:カンタローブ・アイランド-ライブ・アンダーザ・スカイより
こちらもライブ・アンダーザ・スカイから一曲。ハービーハンコックの代表曲をウェインショーターと一緒に演奏しています。
聞きどころはやはりドラム・ソロ。軽快な音を出しながらバトルする姿がカッコイイんですよ!
先ほど紹介したスティーブ・ガッドとはまた違った心地よさが感じられます。
うまいドラマーは笑顔で叩くというのは万国共通なのでしょうか?
オススメジャズドラマー⑦デイヴ・ウェックル
ジャズ・フュージョンを中心に活躍するドラマー。
チックコリア率いるエレクトリックバンド、アコースティックバンドで有名です。(筆者がチックコリアひいきってのもあるけど)
教科書のような精巧できっちりとしたドラムの技術が彼の魅力です。あまりにも正確すぎて「機械的でつまらない」なんていわれるほど。
ドラマー界の超が付くほどの優等生ってなかんじでしょうか?
先ほど紹介したスティーブ・ガットともたびたび”バトル”しており、初めは実力の差を実感して相当くやしかったそうな。
オススメジャズドラムの名曲:チックコリア アコースティックバンドより
(個人的に)好きな一曲から。チックコリア(P)、ジョン・パティトゥッチ(b) 、そしてデイヴ・ウェックル(ds)の3ピースバンドです。
さわやかなチックコリアのピアノに軽やかに紡ぐドラムがオシャレですね~
ピアノトリオはピアノが主役ですが、ドラムもまたリズムで主役を引き立たせます。シンプルだけど奥深いのがいいですよね。
とても爽やかな曲なので、曲名通り、朝に聞くのがオススメです。
オススメジャズドラマー⑧レニー・ホワイト
マイルス。デイヴィスの問題?作「ビッチェス・ブリュー」に19歳から参加。その後も多くのバンドに参加した凄腕ドラマーです。
ジャズ・フュージョン畑で活躍したのですが、おおよそジャズとは思えない、まるでロックのような熱いドラミングが特徴です。
チックコリア(またかよ!)がリーダーのフュージョンバンド、リターン・トゥー・フォーエバーにも参加し、そのドラム技術を遺憾なく発揮しました。
オススメジャズドラムの名曲:Vulcan Worlds(リターン・トゥ・フォーエバーより)
https://www.youtube.com/watch?v=uxg1AoEz9p4
レニーホワイトがメンバーだったフュージョンバンド、リターン・トゥ・フォーエバーから一曲。
アル・ディ・メオラ、スタンリー・クラークを加え黄金期として活躍していました。
ジャズからジャズロックテイストに移り変わった時期、レニー・ホワイトの独特のグルーブ感がぴったりなんですね。
今回動画で紹介したライブ版もすさまじいテクニックを見せ付けてくれます(他の3人も凄いんですけどね)。後半のソロ・バトルが最高にカッコイイです。
最後に:ジャズドラムはカッコイイ!
というわけで筆者オススメのジャズドラマーの紹介でした。
渋くて難しそうなジャズですが、実は結構ロックっぽくて熱かったりするのがジャズドラムの魅力の一つ。
ジャズを聞き慣れてない初心者の人は是非ドラムからジャズの面白さを体感してみてください。
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それでは皆さんいい夢を。