好きなヒーローはプラスチックマン。daisenです(@kiteretu1101)
「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「X-メン」「バットマン」「スーパーマン」などなど…最近ではアメコミを題材にしたアメコミ映画が巷で話題になっています。ドンとアメコミ映画が増えてアメコミ好きな私にとっては嬉しい限りです。
映画以外でもNetflixやHuluやAmazonプライムビデオなどでマイナーどころのヒーロードラマが増えて豊作状態にあります。
でもアメコミ映画・ドラマが増えすぎて混乱されている方も多いんじゃないでしょうか?
何でアベンジャーズにはいろんなヒーローが出て来るの?何でバットマンとスーパーマンが戦ってるの?アベンジャーズにはバットマンは出てこないの?
アメコミ映画初心者の方は疑問に思うとでしょう。
そもそもとしてアメコミ自体、日本の漫画(マンガ)とは作り方や設定が大きく異なります。現在のアメコミ映画は二大出版社「マーベル・コミック」と「DCコミック」があり、それぞれの出版社が映画を出しているんです。マーベル・コミックはアイアンマン、DCコミックはバットマン。出版社が違うのでそれぞれ別のヒーローなんですね。
今回はアメコミ映画、ついでにアメコミについて簡単にまとめてみました。アメコミ初心者の方は映画やDVDで見るときに参考にしてみて下さい。
そもそもアメコミって?
マーベルとDCコミックの説明をする前に、簡単にアメコミについて紹介します。
\助けてウィキペディアマ~ン!!/
アメリカン・コミックス アメリカン・コミックは、アメリカの漫画作品の総称である。 アメコミとも略される。 アメリカン・コミックという名称は、アメリカの漫画と他国の漫画を区別するための呼び方であり、アメリカ国内では「コミック・ブック(Comic book)」あるいは単純に「コミック(Comic)」と呼ばれる。
引用:ウィキペディアーアメリカン・コミックス
日本の「マンガ」とは異なり、2~30ページほどの薄い月刊紙で出版されます(大きさも同人誌くらい)。ジャンプやサンデーみたいにマガジン形式ではなく、文庫本みたいな形をイメージしてもうとわかりやすいです。
![スーパーマンのオリジン](http://wating-for-1.net/wp/wp-content/uploads/2016/11/superman2.jpg)
スーパーマン第一巻。こんな感じの小冊子がキャラごとにでます。l
歴史が~っていうと長くなるので簡単に。初めて「アメコミ」が出たのが1933年。そして1938年にアクション・コミックスから「スーパーマン」が誕生しました。翌年1939年、ディテクティブコミックス(今のDCコミック)に「バットマン」が登場。同年にマーベル・コミックから「キャプテン・アメリカ」が出版。ここから「ゴールデンエイジ」と呼ばれるアメコミ黄金時代が始まります。
![アメコミの解説~歴史~](http://wating-for-1.net/wp/wp-content/uploads/2016/11/d268af645dd28ddd6efed4aa2b6c186c.png)
図1:アメコミの歴史
そして紆余曲折を経てクリエイターたちが様々なスーパーヒーローやヴィラン(悪役)を生み出しました。こうしてみるとアメコミって意外と歴史があるんですよ。(現代の漫画…手塚治虫先生もアクション・コミックスの影響が強いとのこと)
アメコミの仕組みについて~日本のマンガとの違い~
さてここで本題…を説明する前にアメコミの仕組みについてお話しようとおもいます。まぁそう焦るなって!
みなさんアメコミと日本のマンガの大きな違いってわかりますか?(絵柄じゃないですよ)。
それはキャラクターの版権と作り方です。
日本のマンガの作り方
日本だと作者がキャラクターを作り、基本は一人でストーリー・キャラクター・構成を担当します。ドラゴンボールといえば鳥山明、ワンピースといったら尾田栄一郎、といった感じです。そしてキャラクターや作品はすべて作者のものです。
なので鳥山明がワンピースを書いたり、尾田栄一郎がドラゴンボールを書くってことはふつうありえません。なぜなら作者が版権をもっているからです。
アメコミの作り方
対してアメコミは出版社がキャラクターの版権を持っています。そしてアメコミは作者がバラバラ、ストーリーやキャラクターや作画はすべて別の人が担当します。例えばバットマンを作るのにストーリー担当のボブ、キャラクター担当のジェームズ、構成担当のマイケル…みたいな感じでいろんな人が作品に関わるんですね。
![アメコミと日本の漫画の違い](http://wating-for-1.net/wp/wp-content/uploads/2016/11/ace4bac3dc25a1b8b18890a60c2c9d15.png)
図2:アメコミと日本の漫画の仕組み
よく「アメコミって一つのキャラクターにいろんな作者がいる」という質問があるのは、こうした仕組みの違いがあるからなんです。
アメコミは世界観が出版社で統一されている!~マーベルユニバースとDCユニバース~
ここが重要なポイントです。注目!
アメコミが日本のマンガと大きく異なるのは、
出版社自体が世界観を持っている
ことです。日本だと作品ごとに独立した世界観を持っていますが、アメコミの世界はすべて統一されているんですね。なんでそういうことができるかというと、
コミックの版権は出版社にあり、ストーリーごとに脚本担当と作画担当などを用意している
からです。
![日本の漫画とアメコミの世界観](http://wating-for-1.net/wp/wp-content/uploads/2016/11/5a295af13451388f1fa47766a8f6c5a4.png)
図3:アメコミと日本の漫画の世界観
MARVELなら「アイアンマン」も「キャプテン・アメリカ」も版権は全てMARVELが持っています。なのでアイアンマンとキャプテン・アメリカ、別々のヒーローを共演させることが簡単にできるわけです。
(ちなみにヒーローを共演させることを「クロスオーバー作品」といいます。アメコミはしょっちゅうクロスオーバーします。なのでアメコミに慣れてないとちょっと混乱しちゃいます。)
統一された世界観の中にヒーローが登場するので、例えばアイアンマンがスーツを開発して悪と戦っている間に、ハルクが暴れまわり、マイティ・ソーがロキと喧嘩し、キャプテン・アメリカが眠りから覚め、宇宙からヤバイのが登場し、ヒーローが終結して(=アベンジャーズ)戦う…
もう答えが出ましたが、なんで映画の中にいろんなヒーローが登場するか、というと
コミック(映画)内での出来事はすべて同じ世界で起こっている
からです。ここがアメコミに慣れてないとややこしくなるポイントです。DCコミックだとバットマンの街で起こった事件がスーパーマンが知っているわけなんです。すごくクロスオーバーがし易いわけだ。
あとで解説しますが、「アベンジャーズ」はMARVEL世界のヒーローチームの名前です。チームなのでいろんなヒーローが活躍することができるんですね。
というわけでこれで大体アメコミとはなんぞや?というのがお勉強出来たかとおもいます。ではアメコミ映画の二大出版社「MARVEL」と「DCコミック」を簡単にご紹介致します。
MARVELとDCコミック~現代の二大アメコミ出版社~
アメコミは主に二大出版社がメインです。それが「マーベルコミック」と「DCコミック」です。日本で言う講談社(ジャンプ)と小学館(サンデー)みたいなものです。
上に書いたとおり、それぞれ出版社ごとに世界観を持っており、その中で出版社が所有するヒーローが登場し、活躍します。そしてその世界の中でヒーローたちがチームを作って
マーベルコミック~「アイアンマン」や「X-メン」「スパイダーマン」が有名~
![マーベルコミック](http://wating-for-1.net/wp/wp-content/uploads/2016/11/f81fd2e4c52864042852c112ce927ae2.png)
アメコミ映画といえば日本人に馴染みがあるのがMARVELのヒーローたちでしょう。MARVELの代表的なヒーローは…
・「アイアンマン」
![アイアンマン [SPE BEST] [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/511uzukRr3L.jpg)
「Xーメン」
![X-MEN (字幕版)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51f7o53iB3L.jpg)
「スパイダーマン」
が有名どころです。その他のヒーローは
「ハルク」
「マイティ・ソー」
「キャプテン・アメリカ」
「デットプール」
がいます。いろんな作品が実写化されたので、名前は知っている、というヒーローが多いんじゃあないでしょうか?
マーベル・シネマティック・ユニバースと「アベンジャーズ」
2008年から公開されているアメコミ映画は上に書いた「出版社が持っている世界観」を実写化したものです。それが「マーベル・シネマティック・ユニバース」と呼ばれるプロジェクトなんです。
ガッツリネタバレしますが、2008年に公開されたアメコミ映画はすべて「マーベル・シネマティック・ユニバース」という一つの世界の中で起こっている出来事です。
そして2012年に公開された「アベンジャーズ」はMARVELの世界のヒーローが集結したチームの名前なんです。だから映画の中にほかの映画のキャラクターが登場するわけです。
そりゃあ世界観一緒だもん。「アントマン」や「ガーディアンオブギャラクシー」も一件単発の映画に見えますが、あれもすべてアベンジャーズと同じ世界の出来事です。
![アベンジャーズ (字幕版)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/511huK5Yn8L._SL160_.jpg)
ちなみに現在もマーベル・シネマティック・ユニバースは続行中。公開予定の「ドクター・ストレンジ」もマーベル・シネマティック・ユニバースのヒーローの一人でもあります。今後どのようにほかのヒーローと関わるのかが注目ですね。
DCコミック~「バットマン」や「スーパーマン」でおなじみ~
![DCコミック](http://wating-for-1.net/wp/wp-content/uploads/2016/11/20120120_2047713.jpg)
もう一つがDCコミック。ぶっちゃけ日本ではMARVELの方が知名度が上です(映画が多いため)。代表的なヒーローとして…
「スーパーマン」
![マン・オブ・スティール [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hJjWx4j4L.jpg)
「バットマン」
![バットマン ビギンズ (字幕版)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51DlJZRUs6L.jpg)
でおなじみですね。ここでお気付きでしょうか。なんでアベンジャーズにはバットマンやスーパーマンが登場しないのか、それは単純に世界が違うからです。MARVELにはMARVELの、DCにはDCの世界があります。
…本当はいろんなヒーローがいるんですが…日本ではあんまり有名なヒーローがいないのがちょっと悲しい(著者はDCコミックひいきです)。ぶっちゃけアメコミ映画的にはMARVELにリードされてます。DCコミック、というよりは「バットマン」や「スーパーマン」って言ったほうがピンとくるとおもいます。
その他のヒーローたち
「フラッシュ」
「グリーンランタン」
「グリーンアロー」
「ワンダーウーマン」
「アクアマン」
DCユニバースと「ジャスティスリーグオブアメリカ」(スーサイドスクワッド)
カンの鋭い人は
「マーベル・シネマティック・ユニバースがあるんだったらDCコミックも同じものがあるんじゃないの?」
と思ったはず。正解です。DCコミックにもマーベル・シネマティック・ユニバースやアベンジャーズのようなチームがあります。
DCユニバースにはアベンジャーズとおなじチームがあります。その名も「ジャスティスリーグオブアメリカ」ッ!
…うん。殆どの人が「なにそれ?」って反応。俺ちゃんわかるよ。
日本ではアベンジャーズがヒットして有名になりましたが、DCコミックのヒーローチームの名前がジャスティスリーグオブアメリカというんです。欧米じゃあ大人気なんだけどなぁ…いかんせんDCコミックキャラはバットマン以外の知名度が低いですから…
逆にヴィランたちを集めた「スーサイドスクワッド」のほうがわかりやすいと想います。簡単にいうと悪役版アベンジャーズです。
![スーサイド・スクワッド:悪虐の狂宴(THE NEW 52!) (ShoPro Books THE NEW52!)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61gJbeR3gPL.jpg)
こんな感じでDCコミックもMARVELのようにDCの世界…DCユニバースを実写化する計画が進行しています(DCエクステンデッドユニバース)。ちょっと前に公開された「マン・オブ・スティール」、アレがDCユニバースの始まりです。
2016年に公開された「バットマンVSスーパーマン」や「スーサイドスクワッド」が実質的な続編になります。(ワンダーウーマンの知名度が…)アメコミ初心者は何でスーパーマンとバットマンが戦うの?と疑問に思われたかとおもいますが、原理はアベンジャーズと一緒です。
補足説明…なんでXーメンはアベンジャーズに出ないの?
ちなみになんですが、MARVELにはアベンジャーズっていうチームがあるのがわかった。じゃあ同じマーベルなんだから、映画化されたX-メンもでるんじゃあないの?
勘の良い人は気づいたとおもいます。はっきりいいますがアベンジャーズとX-メンの共闘は(ほぼ)むつかしいです。何故かと言うと「配給会社」が違うから。
つまりは「大人の事情」です。
MARVELはキャラクターの版権は持ってますが、キャラクターを実写化する権利は持ってません。一応MARVELも独自のMARVELスタジオという会社を持っています(マーベル・シネマティック・ユニバースもMARVELスタジオ)。
キャラクター自体はすべてMARVELが所有してますが、映画の版権は映画の配給会社が持っています。XーメンシリーズはMARVELではなく「20世紀フォックス」です。
マーベルヒーローの配給会社一覧
20世紀FOX
- 『X-MEN』シリーズ
- 『ファンタスティック・フォー』シリーズ
ソニーピクチャーズ
- 『スパイダーマン』シリーズ※サム・ライミ版『スパイダーマン』三部作、『アメイジング・スパイダーマン』2作
マーベル・スタジオ
- 『アベンジャーズ』シリーズ
- 『アイアンマン』シリーズ
- 『マイティ・ソー』シリーズ
- 『キャプテン・アメリカ』シリーズ
あれ?アベンジャーズでもX-メンのメンバーがいたような…という方。アレはX-メンだけどX-メンじゃあありません。あくまでパラレルワールド的な感じだと思って下さい。(ちなみに俺ちゃんこと「デットプール」はMARVELスタジオと20世紀フォックスのどちらにも所属してます。もしかしたらアベンジャーズにでる・・・かも?)
まとめ…アメコミ映画は世界観を実写化!様々なスーパーヒーローが楽しめる!
長くなったので簡単におさらいを。
- アメコミは「MARVEL」と「DCコミック」の二大アメコミがある
- アメコミは日本のマンガと違って複数のクリエイターが作る
- そしてアメコミのキャラクターは出版社が権利をもってる
- さらに出版社ごとに世界観を共有している
- なのでヒーローが集まって共闘することができる(アイアンマンとバットマンは別の出版社なので基本共闘しない)
- 現在のアメコミ映画は出版社の世界観を実写化しようというプロジェクトである
- それがMARVEL=マーベル・シネマティック・ユニバース/DCコミック=DCエクステンデッドユニバース
ということです。アメコミのそもそもの仕組みがわかってないと混乱しやすいですが、一度ハマると様々なスーパーヒーローの活躍や絡みが見れるので、めっちゃ面白いですよ!
今後もアメコミ映画もプロジェクトが続行中。アメコミファンもアメコミ初心者も楽しめる作品が沢山実写化されますので、是非映画館に足を運んでみて下さい。
アメコミ映画をみて面白い!と思った方は原作の「アメコミ」も読んでみて下さい。日本のマンガとは違った面白さがありますよ(作画のクオリティはアメコミの方が数倍高いです!)
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そして上で紹介したアメコミ映画はわざわざDVDを借りなくてもAmazonで見ることができるんです!
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自分もAmazonのプライム会員になってアメコミ映画にハマっちゃいました。アメコミ映画をガッツリ見たい!という方には是非オススメです!
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それではみなさんいい夢を(締めの言葉